環境,ホルモン

環境,ホルモン

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環境ホルモンについて、マスコミなどで騒がれていたのは10年あまり前のことです。当時、世界各地で発見された、環境ホルモンの影響による野生生物の生殖異変が話題となりました。

環境ホルモンは、生物の体内に取り込まれると、まるで体内で生成されたホルモンのような働きをし、生殖機能などを撹乱する恐れのある化学物質のことです。

日本ではイボニシという巻貝で生殖異変が見つかりました。日本全国で調べたところメスのほぼすべてに、オスの生殖器が生えていました。原因としては、船の底に塗る塗料などに使われてきた合成化学物質の有機スズでした。しかも、微量の有機スズでも生殖異変が発生することが研究の結果明らかになりました。

有機スズは、現在の日本では使用が禁止されています。

環境ホルモンとして疑われている化学物質は、ノニルフェノール、ビスフェノールA、フタル酸エステルなどがあります。

こういった化学物質を含む身近なものとして、工業用洗剤や食品ラップ、プラスチック食器や哺乳瓶、子供用おもちゃ、食品用手袋などがありました。

現在では、企業努力や法律の改正によって、国内で製造された缶詰、食品用のラップや手袋などは、環境ホルモンが溶け出さないものに変えられています。また多くの給食食器、おしゃぶり、子供用のおもちゃなどでも、対策がとられているものがあります。ほ乳瓶は、環境ホルモンが溶け出さないガラスのほ乳瓶が圧倒的に多くなりました。

さまざまな努力によって、環境ホルモンの環境中の濃度は低くなっていると考えられます。

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